『大人のための読書の全技術』齋藤孝・著(中経出版)
【読書メモ】
1. 活字量
その人が持ってるボキャブラリーは「活字量」と言える。この活字量は、基本的にその人の思考速度に比例する。思考速度が速いから、活字量が多くなる。そのため、一定時間に発せられる言葉に込める「意味の含有量」が高くなる。
2. 現代文明
現代文明の99.99%は、すでに過去の歴史の中で考えぬかれたことでできあがっている。そのことを知ったうえでなければ、今後、人類が発展していくことは難しい。そういう意味で、他の人がどんなことを考えてきたのかを知らずに先を目指すというのは、非化学的な態度と言える。
読書によって、偉人たちの思考をなぞり。その土台の上に立つことで、私たちはこれからの人類の発展に寄与することができる。
3. 速読力を鍛える
人に話すには、その内容をしっかりと理解し、整理することが必要。そのためには、集中して読むことが求められる。それが速読力を鍛えることになる。
4. 速音読
できるだけ速く、正確に読むという「速音読」の訓練は、速読力と直結している。そして、それと同時に頭がシャキッとしてくる。まさに、「頭をよくするには、速音読に勝るものなし」。
5. クライマックス読み
「全文音読する時間はとてもとれない」という人には、「クライマックス読み」がオススメ。クライマックスの部分をセレクトしておいて、そこだけ音読する読み方。
6. 自分に取り込む
どんなにすばらしい本に出会ったとしても、自分の全部を明け渡すのではなく、その本に詰まっているエッセンスを自分なりに咀嚼し、自分の内に取り込むべきだと著者は思う。
【目次】
序章 社会人にこそ、読書術が必要な理由
第一章 読書のライフスタイルを確立する
第二章 読書の量を増やすー速読の全技術
第三章 読書の質を上げるー精読の全技術
第四章 読書の幅を広げるー本選びの全技術
第五章 読書を武器にするーアウトプットの全技術
終章 社会人が読んでおくべき五〇冊リスト