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読書メモ

『ハーバード合格基準』佐藤智恵・著(講談社)

 

ハーバード合格基準

ハーバード合格基準

 

 Kindle版 ハーバード合格基準: ありのままの自分を伝える力

 

 どんなリーダーシップが評価されるのか、それをハーバード大学経営大学院の日本人合格者の実例をもとに具体的に伝えるのが本書の目的。

 

【読書メモ】

1. ハーバード合格基準

 ①リーダーシップ力、②分析力と分析欲、③コミュニティへの貢献力

 

2. 挫折経験

 エッセイで書かなくてはならないのはリーダーシップ経験と挫折経験だ。「達成したこと」や「成功したこと」を聞かれたら、リーダーシップ経験を書き、挫折経験を聞かれたら、基本はリーダーを目指す途上の自分が失敗したことを書く。

 

3. 最良の推薦状

 「動詞を多用している推薦状こそ、最も好ましい推薦状です。受験者のことを形容詞で伝えるのではなく、『彼・彼女はこれをやりました』と書いてある推薦状です」 ハーバード入学審査官 ディー・レオポルド氏

 

4. 皆がおしゃべりじゃない

 発言しないと生存できないハーバードでは、皆が皆、おしゃべりかというとそうでもない。実際は、普段は寡黙だが、ここぞというところで的を得た発言をするタイプの学生もいるし、「かつては内気だった」という人も数多くいる。

 たとえ今も内気であっても、簡潔に自分の意見を発言することさえできれば授業に十分貢献できる。

 

5. 多様性

 「私の仕事は、多様性と好奇心にあふれたクラスをつくることです。それが、ハーバードの保証であり、価値であるからです。」 ハーバード入学審査官 ディー・レオポルド氏

 

6. リーダーシップの大小

 リーダーシップに大小はない。職場のレイアウトの小さな改善から、新規の事業立ち上げまで、「あなたがいたからこそ周りが動き、何か新しいことを達成できた」ということであれば、あなたがリーダーシップをとったと言える。

 

【感想】

 ハーバードのエッセイでは、挫折経験が評価される。その事実を知っているだけでも、挫折経験というものに対する向き合い方が変わる。失敗からの学びの重要性は多くの人が主張しているから、説明は不要。

 動詞の多い推薦状が良い推薦状というのは、自分が人を褒めるときに使える考え方。行動を褒めるようにすると、具体性がでてきて効果も上がるだろう。また、自分についても、行動が評価されるということを知っておくべきだろう。

 どちらかというと内向的な自分にとって、ハーバードであっても、内気な人間が授業に貢献できるという事実、は背中を押してくれる。

 スティーブ・ジョブスのような人をリーダーシップがある人と考えてしまうが、リーダーシップに大小はない。将来リーダーを目指す人は誰でも、明日からでも、リーダーシップを発揮できる機会を見つけることができるだろう。 

 

【目次】

序章 リーダーシップとは何か

第一章 合格者決定までのプロセス

第二章 私費留学生の履歴書

第三章 社費留学生の履歴書

第四章 ハーバード合格者の伝える力

第五章 ハーバードが求める人物像

第六章 ハーバードが実現するダイバーシティ

 

 

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