『読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門』佐藤優・著(東洋経済新報社)
読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門
- 作者: 佐藤優
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2012/07/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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【読書メモ】
1. 基礎知識があるからこそ、当該分野の本を大量に読みこなすことができる
読書の要諦は、この基礎知識をいかに身につけるかにある。ロシア、イギリスの知的エリートはきちんと理解したうえで徹底的に暗記につとめる。その知識が血肉となり、将来応用が利くものになる。基礎知識は熟読によってしか身につけることはできない。熟読できる本は限られている。そのため熟読する本を絞り込む。
2. 現実の出来事を説明できないなら、本物の知識は身についていない。物事を体系的に考えることは、エリートとして国家や企業を指導するために不可欠。体系知を身につけるための参考書は存在しない、あえていえば「ヘーゲル精神現象論」。
3. ノート作りは重要。ゆるい形で本を読む習慣が身についてしまうと、いくら本を読んで知識を取り入れても、頭の中に定着していかない。30分かけて読書ノートを作成すれば、着実に知識を蓄積することができる。10冊を読み飛ばして不正確な知識を身につけるより、1冊の本を読み込み、正確な知識を身につけた方が、将来的に応用が利く。レーニンもやっていた。
4. 著者は、夜中に読むのは、何度でも読み返す基本書や過去に読んだ本など、記憶に定着させたいものが多い
外国語の書籍は、易しい順に法律書、経済書、歴史書、哲学書、小説、詩となる。外国の小説は原則として邦訳で読む。どうしても原語で読みたいという思いが募る小説は、邦訳を読んだ後、原語で読むようにしている。毎日、最低数十ページは外国語の本を読むようにしている。日本の小説の外国語訳を読むことで、語学力を向上させることができる。
5. 政治・経済勉強法
①テーマを決める
②事実を知る
③最新のデータを知る
④インタビューをする
⑤専門書を読む
⑥アンケートの調査をする
⑦レポートを書く
⑧プレゼンをする
⑨その他の方法 ディベートなど
6. レポートを書く際
①テーマ設定の理由
②調査の方法
③仮設
④調査の結果
⑤結論
⑥参考とした資料や文献