『30代から大きく伸びる人の勉強法』堀紘一・著
【本の概要】
社会人は、30代中盤あたりから、伸びる人とそうでない人がはっきり分かれてくる。社会人にとって重要な「どんな局面でも、最善の答えを自分で考えられる能力」、このような「考える力」を伸ばすための勉強法について書かれた本。
【読書メモ】
1. 「会社が手放せない人材」になるために、私たちができる3つのこと
①新たな経歴をつくっていく(学歴ではない)
②能力を高めていく
③人的ネットワークを構築していく
2. 人間の価値を決める7つの能力
①論理力、②構成力、③暗記力、④直感力、⑤計算力、⑥創造力、⑦自己実現力(目標達成力)
「一点差別化」、自分が得意な能力を伸ばす。
3. 英語圏の人たちは、ほんのひと言ふた言の会話を交わすだけで、相手の生まれ、育ちや品格、教養をたちまち見抜いてしまう
4. どんな流れになっても必ず使える「攻めの言葉」があると思っているし、事実使ってきた(朝生でも予習するというエピソードの中で)
5. 必ず「ボンヤリ時間」をつくる
一人でただボンヤリとしている時間が、私たち人間には欠かせない。仕事や遊びから解放され、読書さえもしない「空」の時間である。
6. 学習効果がアップする「九つの鉄則」
①自ら求めよ!、②鉛筆は後で削れ、③「勉強の習慣化」に全力を注げ、④「自分に合った勉強のリズム」をつかめ、⑤「目」と「手」と「口」と「耳」で覚えろ、⑥「創る練習」を怠るべからず、⑦すぐに役立つものは効用が小さい、⑧「一流の共通点=観察力」を磨け、⑨何があっても”プッツン”はするな
⑥「創る練習」について
ストーリー構成力がポイント。講演、スピーチでは欠かせない能力。ストーリー創りをやっている人は以外なほど少ない。これだけは読書では身につかない。
ストーリー創りは、ビジネスだけでなく人生全般に関わってくる能力。レストランなら、どんな雰囲気の店で、どんなストーリーを提供するか、逆にお客様はどんなストーリーを求めて店に来るのか。上手なストーリー構成を生み出すことができれば、そのレストランは必ず繁盛する。
7. 講演では、知らない話を20〜30%の範囲内に収める
8. 話し言葉は、表現力に左右されやすい
実像と表現が一致する方が稀で、何かしらどこかしらズレている。
9. ビジネスの現場から学ぶ方法
①観察する、②話を効く、③書を読む、④論理構成(①〜③を総合して、自分なりの仮説や考察を構築していく)
【感想】
「創る練習」については大きな気付き。もともと本を読む習慣はあるが、インプットに対してアウトプットの比率が少ない。「創る練習」は習慣にしなければいけない。ショウペンハウエルも、読書ばかりする人間を否定していたと記憶している。これからの時代は、自分の頭で考え、0から1を生み出すことが重要。
【目次】
序章 三十代からは「学習歴」で差がつく!
第1章 最初に知っておくべき 勉強法以前の大原則
第2章 最短の時間で目標を達成できる 「戦時」の最速勉強法
第3章 十年後に大きな差がつく 「平時」の教養勉強法
第4章 学習効果がアップする「九つの鉄則」
第5章 人からしか学べない能力もある
終章 学び続ける人には運も味方する