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読書メモ

『年収が上がる仕事術』堀紘一・著

 

年収が上がる仕事術

年収が上がる仕事術

 

 

【本の概要】

40代で年収2億を稼ぎ、わずか2年で上場会社を創業した著者が語る、高い年収にふさわしいビジネスパーソンになるための方法。

 

【読書メモ】

1. 育てるのが下手な人を会社は上司にはしない

 自分の手柄にこだわる人は、先細りの会社人生を送ってしまう。

 

2. 社員一人ひとりが利益を上げることに熱心になれば、やがてその会社は日本一給料が高い会社になる

 自分の会社を日本一の会社にするために、膨大な利益を上げる社員になることを目指すくらいがいい。

 

3. 秀才型の人物ほど早々に挫折する

 叱られるのは、相手があなたと関係を持ちたいという欲求のあらわれ。無視されるより百倍いいことだと思いなさい。

 

4. 可愛げのない人は「縁」が薄くなる

 「オーラを磨け」と言いたい。上の人から可愛がられるオーラ。黙っていても人を惹きつけるオーラ。

 良いオーラを出す人→仕事に前向き、素直な心、約束を守る。

 

5. 環境に柔軟に適応した者たちだけが生き残る

 自ら飛び回って新しい市場という花園を探し出す、蝶型上司が生き残る。

 

6. ダメ社員になりたくなければ一日最低3つは失敗せよ

 

7. ホンダ、ヤマハのバイク競争のときのホンダ2代目社長河島喜好の目標

 ①ヤマハを赤字で無配の会社に転落させる ②子会社を1社か2社、倒産させる ③向こう10年間くらいは、ホンダの尾っぽを踏むのも怖くて何もできない会社にする

 

8. システムを作れない人は結局ソンをする

 仕組みやシステムを作る側に回るのか、そのシステムに使われる側に回るかで、大きく二つにわかれるのが今の社会だ。システムを作り、管理する側の人間が圧倒的優位に立つのは、むしろ当然のことだろう。

 リクルートで、独立し、起業して成功している人たちの多くは営業マン出身者ではなく、圧倒的多数が、営業マンをやる気にさせる人事制度を作ったり、社内の仕組みを整える作戦参謀たち。

 

9. 年収を上げるための3つの要素

 ①仕事スキル✕②社の方針✕③対人術

 

10. 思い込みや間違った方法では努力しても報われない

 相手のニーズを知るためにはインタビューが有効。口下手でもこのスキルを上げれば、ビジネスを制することができる。

 インタビュースキルを上げる4つの心得。①自分にとって好ましい意見を重視しすぎない ②ビミョーなニュアンスの差が正確な判断を狂わせるので注意する ③相手の言うことがわからなければ、別の人から話しを聞いてみる ④自分の思い込みで相手の意見を曲解していないか、常に留意する

 

11. 知性と愛嬌があれば怖いものなし

 幸運の女神に愛されたいなら、この6つを心がける

知性を手に入れる→①本と新聞を読め ②実体験を重ねろ ③自分の言葉で話せ

愛嬌を手に入れる→④素直な心を持て ⑤ひたむきに仕事をしろ ⑥自分の意見をしっかり持て

 

12. 他業界の成功例を類推する力を養え

 新しい成功パターンを生み出す3つの心がけ

①確固たる足場にいると思うな! ②類推と置き換えを常に考えよ! ③歴史から学べ!

 

13. 筆まめは成功の秘訣

 営業先で会談したら、帰社してすぐに一筆。これができる人とできない人の差は、後々、会社での”最高到達点”の差になってあらわれる。

 名経営者には筆まめが多い。

 

14. 読書体験と実体験を充実させれば、あなた自身が差別化されていく

 

15. ビジネスモデルには回収エンジンが必要

 

16. ビジネスを広げる宝は、自分の会社に隠されている

 実は社内は宝庫であり、武器庫なのだ。まばゆくきらめく宝石のような才能や、商売敵を殲滅できるほどの武器弾薬が眠っていいるのに、それに気づく人もそれを利用する人もあまりにも少ない。

 

17. 物事の順番や組み合わせを変えるだけで、革新的な新製品やシステムを生むこともできる

 

18. 口約束と契約書、どちらも重さは変わらない。言ったことは必ず実行すること

 

19. 休息も仕事のうちだと割り切って、休むときには休む。疲弊した頭脳はミスしか生まない

 三菱商事の藤野氏「自分が三菱商事のトップの座まで上り詰められたのは、結果的に余裕を残してきたおかげだと思う」

 藤野氏は入社したときの成績は、同期の中では一番下だった。出世を期待されず、藤野氏の気持ちを楽にさせ、一方で憤りも感じて、暇があれば仕事を抜け出して大好きな釣りをしたり、美術館に行ったり・・・、これば人間の幅を広げるきっかけになったそうである。

 自らをコントロールし、仕事、学び、遊びの時間をバランスよくとる。その余裕が結果的に、つぶれずに目標に向かって邁進する道を開くのだ。

 

20. 大勝ちしようとするな、負けないようにせよ

 

【感想】

 実用的なアドバイスがたくさん。著者が著名な経営コンサルタントなので、著名な人物や企業の事例も多く、興味深かった。この種類の本は、どれだけ自分の行動に落とし込めるかが勝負。

 

【目次】

第1章 優秀な人ほど、ココでつまずく

第2章 ツキを落とす人、ツキを拾う人

第3章 勝ちパターンを引き寄せる行動術

第4章 成功に溺れる人、成功に動じない人

  

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