『プロの知的生産術』内田和成・著(PHPビジネス新書)
Kindle版 プロの知的生産術 BCG前日本代表が教える情報活用の秘訣 (PHPビジネス新書)
【読書メモ】
1. 「少ない情報で判断」
若いうちから少ない情報で物事を決めようとか、まとめようという癖をつけることは、いいトレーニングになるだろう。ぜひお勧めしたい。・・・中略・・・
「この前は失敗したので、前は三〇調べたのを今度は六〇調べてから判断しよう」とは考えずに、「じゃあ同じ三〇の情報でどうやって前よりいい意思決定なり、良い企画立案ができるだろうか」と考えるのだ。私はそこが、できるビジネスパーソンになれるか、平凡なビジネスパーソンで終わってしまうかの別れ道だと考える。・・中略・・
2. 「情報は集めるな、覚えるな、整理するな」
3. 「仕事と作業」
私の定義では、「ある目的を達成すること」が仕事であり、「その目的を達成するための手段」が作業ということになる。・・・中略・・・
仕事となると、問題発見や問題解決、クリエイティビティ(創造性)、チームを引っ張っていくためのマネジメントやリーダーシップなどが入ってくる。これはまさに、手足よりも頭を使う行為である。
4. 「情報の3つの目的」
あなたの求める目的が、「意思決定」なのか、「アイデア」なのか、「コミュニケーション」なのかによって、どんな情報を得るべきかは変わってくる。あくまでも情報はこれらアウトプットのための「手段」であることを忘れずに、情報に振り回されないようにしてほしい。
5. 「エントロピー」
意思決定のための優れた情報というのは不確実性を減らすことができる、ということになる。逆に、不確実性を高めるだけの情報は、エントロピーを高めるだけで役に立たない、ということにもなる。
6. 「事例」
特に有効なのは、「事例」である。これはコンサルタントに限らずあらゆる仕事で同じだと思うが、いくら正しいと思うことを大上段から説得しようとしても、それが単なる理屈だけだと、相手はなかなか納得してくれない。
それに対して、実際の事例が一つでもあれば、それだけで一気に話はスムーズになる。実際の事例を紹介することはきわめてパワフルな説得材料なのだ。いわばアナロジー(類似事例)の活用である。
プロの知的生産術 BCG前日本代表が教える情報活用の秘訣 (PHPビジネス新書)
- 作者: 内田和成
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2012/02/24
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