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読書メモ

『挫折力−一流になれる50の思考・行動術』冨山和彦・著(PHPビジネス新書)

 

挫折力―一流になれる50の思考・行動術 (PHPビジネス新書)

挫折力―一流になれる50の思考・行動術 (PHPビジネス新書)

 

 Kindle版 挫折力―一流になれる50の思考・行動術 (PHPビジネス新書)

 

【本書のメッセージ】

「挫折をしない人生ほど窮屈でつまらないものはない」

「挫折をした人だけが、実り多い豊かな人生を送れる」

「積極的に挫折を経験し、それを乗り越えることで、これからの時代に通用する力をつけよう」

 

【著者が本書を書いた理由】

ほとんどの人がどこかで「挫折」を経験する

これからの時代にビジネスマンとしてリーダーを目指す人は、否が応でも挫折とは不可分の人生になる

 

【読書メモ】

1. 金融学と経済学は、ノーベル賞も取れる領域だけに、学問としてのレベルが高い。かなり知的レベルの高い人たちが物事を深く考え、考えぬいた延長線上にこの学問があることがわかった。

 

2. うまく機能していない組織やチームのほぼ共通の特徴とは?

 チーム全体の利益や目標と、チーム構成員間の人間関係上の都合と、構成員個々人の利益や価値観との間で、共通の領域を見出だせなくなっていること。組織は人間の集合体。生身の人間は、この三つの共通領域でしか、思い切り頑張ることはできない。チームリーダーは、この三つの共通集合領域を最大化することを、戦略設計上、組織設計上、インセンティブ設計上、そして人選と役割分担上、まずは考えるべきである。

 一つ目が欠ければチームは目的と関係ない方向に勝手に走り出す。二つ目が欠ければ、チームワークは長持ちしない。三つ目が欠ければ、メンバーの相当数が個人生活や家族生活と仕事の板挟みで苦しむことになる。こうなるといくらあなたが権力を振りかざしても、チームは動かない。

 

3. 「禍福は糾える縄の如し」

 世の中、大金持ちや社会的な成功者で、家族そろって幸福な人が珍しいのも事実。大体が家庭崩壊か、家督や財産の相続をめぐって親族が骨肉の争いを始める。成功してきた人たちだから、それなりの知恵を持っているにもかかわらずそうなってしまうということは、富や成功の中に不幸への招待状が組み込まれているとしかいいようがない。そう考えると、神様も世の中をそこそこ公平につくってくれているものなのだ。

 

4. 「常に進歩しなければならない」という思い込みは捨てよう。

 人生には休むべきとき、三十六計逃げるにしかずのときがある。

 

5. 「悩んでいる暇があったら、とにかく働け」

 一生懸命やるほど、一見、ささいでつまらなさそうに見える事柄の中に、仕事や人生にかかわる真実が発見できるものだ。

全 身全霊をかけて戦う自分とともに、自分の負け戦を他人事のように予想し、備えておくもう一人の自分をつくりあげておく。

 不幸とカタストロフィの繰り返しによって、より面白い人生が送れると思うなら、それは幸福な人生である。不幸がいかに多くても、折り合いをつけ、心安らかな人生さえ得られるようになる。

 人間の幸福感の多くは、現在の富や地位の絶対値よりも、それが上昇していく相対的な変化にあるのもなのだ。

 

6. 「勝負は時の運」

 「人事を尽くして天命を待つ」

 多くの人に見放されたとき、最後にあなたの側にいてくれる人、あなたを理解し、支え、そしてそんなあなたをも頼りにしてくれる人を持っていること。

 

挫折力―一流になれる50の思考・行動術 (PHPビジネス新書)