『書きながら考えるとうまくいく!ープライベート・ライティングの奇跡』マークリービー・著(PHP研究所)
書きながら考えるとうまくいく!―プライベート・ライティングの奇跡
- 作者: マークリービー,Mark Levy,森重優実
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2004/01
- メディア: 単行本
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【読書メモ】
1. 「天才の瞬間」
私たちはみな「天才の瞬間」と呼んでいいような、すばらしい洞察力を発揮できる。それは、たいてい忘れた頃にやってくる。例えば、いくつかのアイディアを思いがけず結びつけてみたときや、問題を意外な観点から考えてみたときなど。「天才の瞬間」を生み出すには、その瞬間が存在することを忘れること。思考の幅を広げることとプライベート・ライティングをすること。
ビジネスはアイディアに支配されている。脳裏をかけめぐっているアイディアには、実社会で役に立つ価値が潜んでいる。もしそれをつかむことができたなら、それを発展させ、考案し、そして実用的なものにする。プライベートライティングは、自分が考えていることを理解する方法。自分の思考の中にある粗い素材を使えるものに、すばらしいものに変えることができる。
2. 「なぜ書く?」
書く、パソコンのキーをたたくという物理的な動作がパワフルな集中力を与えてくれる。人間の思考は、様々なところに飛ぶ。そのために一生懸命考えたつもりでも、たいてい空想に耽ることに終わる。
思考の道筋を追うことができる。未完成なあいまいな思考にもっとも豊かな思考が含まれている可能性がある。だが、そこが潜在的な可能性に溢れていたとしても、思い出せず、失ってしまってはどうしようもない。
3. 「思考を飛躍させるための6つの秘訣」
0 他の誰にも見せないこと。
1 肩の力を抜いて
100%の力を発揮するより、90%の方が効率的。
2 速く書き続ける
とにかく速く。思考が正常なペースで働くことができる。また、大切なのは書き続けること。やたらと編集したがる知性の部分をぐっと抑えられる。アイディアを創造する部分が言葉を吐き出し続け、創造し続けることができる。
最高の思考は最悪の思考のなかに埋め込まれている。最高の思考を掘り起こすには、たくさん書くこと。書くことがなくなったら、思考があたらしい方向性を与えるまで、意味のないことを書く。
3 限られた時間で
タイマーは思考を活発にさせる。画期的な思考を求めて意気込む必要はない。
4 考える言葉で
ナマの考えが新鮮さを失ってしまう前に記録してしまうことが肝心。自分のために書く、他人のためじゃない。
5 思考に導かれるままに
自分の思考を通常の限界以上に延長させること。どんな問題でもいいから、ただ問題を選んで、なぜ気になっているのかを書く。
6 フォーカス・チェンジャーで新たな方向性を探る
紙上で、自分自身に対してする質問のこと。今自分が書いたことを批評することが求められる。数限りなくある。行き詰まった思考に新たな方向性を見出してくれる。たとえば、
・ ここで何を考えてたやろ?
・ 他にどんな言い方があるやろ?
4. 「思考をさらに力強くするテクニック」
・ 言葉を展開する。
・ 非現実的なくらい思考をひねってみる
私たちは、「現実的になる」という口実によって、必要以上に自分を制限してしまい、「天才の瞬間」に達するチャンスをなくしてしまう。
・ 紙上で会話する
・ 思考を紙上に書く
脈絡もなく考えを巡らすことはばかげていると思うかもしれないが、認知科学者の多くは、クリエイティブな思考に大切なことだと考えている。
・ 自分自身に証明する
正直な思考を書き言葉で綴れば、あくびをしながら変化を待っている状況を見つけることができる。
・ 正確なライティングは魔術
正確なライティングとは、大切な事柄の一番肝心な点に達すること。これは、その事柄に対してあなたが考えていること、見ていること、感じていることを正直に生き生きと紙の上に書き尽くさなくてはならない。考えている物理的な細部を日常的な言葉で説明すること。
書きながら考えるとうまくいく!―プライベート・ライティングの奇跡
- 作者: マークリービー,Mark Levy,森重優実
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- 発売日: 2004/01
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